メトロで思うこと
La cola en las estaciones de metro
"なぜ日本では電車を待つときに並ぶのか"
最近になって電車を待っているあるときに、この事実に気がつきました。「そういえば日本では電車を待つときに列を作って並んでいるではないか。なぜバルセロナの人々は疎で並ばずにいないのか」と。
おそらく日本人の真面目な国民性がこの行動を起こしているに違いない、と思っていたのですが、一つ決定的に違うところがあることに気がつきました。それは、「一本の線」です。「ここに乗車の扉が来るよ。」と示している一本の線がここバルセロナにはなかったのです。だから皆どこに停車するかわからないから並んでいないのだろうと考えました。しかし、本当にこの事実がこれらの行動を決定づけているのか。もし、バルセロナのホームにこの線が印してあったら皆の行動は変化するのか。日本人の真面目な行動ではないのか。実際に試してみたいものです。
これでバルセロナの人々の行動が日本の状況と一致したら、やはり日本はとても整理されている国なのだろうと実感できるものです。もしかしたら、人口が多い日本の方が、駅やショッピングモールなどにおける人々の行動導線を効率的にするために、空間デザインがより必要とされ、その結果として高度にデザインされているのかもしれません。

▲こちらは日本のメトロの駅のホーム。列車の停止位置の指定はおろか、事故防止の為のホームドアも設置されています。

▲一方でこちらはバルセロナのメトロのホーム。反対側にはホームドアが見えるものの、手前側のホームには設置されておらず、加えてドアがどこに来るのかも指定されていません。列車が決まった位置に止まることが難しい??