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レンフェ乗車券のネット予約

How to buy Renfe's ticket

スペインのRenfe(レンフェ)は、日本でいうJRの様な鉄道会社です。旧国鉄、現在は一般企業としてスペイン国内の鉄道や、AVE(アベ)と呼ばれる新幹線の様な高速鉄道を運行しています。

今回はそのRenfeのホームページから、乗車券を購入する方法を画面キャプチャとともにご紹介します。

予約の前に

乗車券を予約する際に必要なものを以下に記載します。

- 旅程(頭の中にあればOK)

- パスポート番号

- クレジットカード(日本発行カードでOK)、またはPayPalアカウント

- VISAまたはMASTER CARDの場合は3Dセキュア(本人認証)のパスワード

※利用可能ブランドはVISA、MASTER CARD、JCB、DINERS CLUB、American Express

海外のECにてクレジットカードを利用する場合、3Dセキュアという本人認証用のパスワードを求められるケースが多く、Renfeのヘルプページを確認してもVISAとMASTER CARDの場合は3Dセキュアによる本人認証をします!と記載されています。が、今回バルセロナ-マドリード間を予約する際、セゾンカード発行のVISAを利用しましたが、3Dセキュアによる認証は不要でした。クレジットカードの発行会社(セゾン、三井住友、JCB、楽天、など)によっては3Dセキュアによる本人認証に対応していないカードを発行している場合があり、この場合は認証画面は表示されません。

3Dセキュアは企業がサービスや金額に応じて必須とするか否かを決める事ができる認証システムなので、金額やアクセス元の国、お持ちのクレジットカードが本人認証に対応しているか否かによって、必要になる可能性があります。(元々クレジットカード業界出身ですので、不安な事などご質問等あればコメント頂けたら幸いです!)

実際にレンフェ乗車券を予約する

それでは実際の画面キャプチャに沿って予約してみましょう!全体の購入の流れは以下の様な流れとなります。説明が少し前後しますが、レンフェ乗車券予約の際には、英語もトップページで選択する事が可能です。が、操作を進めていくうちに突然途中からスペイン語に切り替わったりもしてしまったため、こちらの記事ではスペイン語をベースに説明を進めてゆきます。

レンフェ

(1)Disponibilidad→可能な乗車券検索、(2)Tarifas→料金の確認、(3)Identificacion→個人情報入力、(4)Pago→支払、(5)Seleccion de asiento→座席選択、(6)Billete→乗車券発行 といった流れとなります。それではトップページから見てみましょう。レンフェのトップページはこちら

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空席の照会

まずは日程を旅程を入力して、空き日程と空席、それから価格を探してゆきます。

レンフェ

乗車券の検索、、の前に、一応説明ですが、右上のBienvenido、Welcomeと記載されている箇所をクリックする事で、希望の言語を選択する事が可能です。が、前述のとおり、途中でスペイン語に切り替わったりするケースがあるため、説明はこのまま進めます。

レンフェ

と、言いつつ英語版になってしまっていますね。。。From=Origen、To=Destino がそれぞれ英語=スペイン語となります。

往復の場合はここで往路・復路の日程を指定します。Salida=往路、Regreso=復路 となります。Adulto=大人 の箇所に人数を登録し、Comprar(Buy) をクリックすると、次のページに検索結果が表示されます。Tarjeta JovenとTarjeta doradaはそれぞれスペイン人の若者割引とシニア割引であるため、無視して構いません。

レンフェ

こちらが検索結果のページです。往復を選択して検索した場合は、Ida=往路が上部に、Vuelta=復路が下部に表示されているので、それぞれ希望する時間と席種を選択します。あまり良い座席が無い場合は、前後日程を選択する事ができます。Dia Antes=前日、Dia Despues=後日、となります。

レンフェ

こんな感じで選択可能な座席とクラス、価格が表示されます。説明を簡単に。

Salida … 発車時刻
Llegada … 到着時刻
Duracion … 所要時間
Turista … 最安値のクラス
Turista Plus … 中クラス
Preferente … 最上級クラス

レンフェロゴフレキシブル、日程変更は無料、キャンセル料は乗車券の5%。
レンフェロゴ往復券です。日程変更は無料、キャンセル料は乗車券の40%。
レンフェロゴ4人向き合ったシートです。乗車券の日程変更は不可、キャンセル料は乗車券の50%。
レンフェロゴプロモーション価格。席選択・日程変更・キャンセルができない代わりに安価です。
レンフェロゴプロモーション+価格。席選択が可能で、日程変更は乗車券の20%、キャンセル料は30%。
レンフェロゴ静かな車両が設置されています。
レンフェロゴ食べ物の販売のない列車です。

画面右上にある「Precios mas economicos」をチェックすると、それぞれの列車の最安値のみが表示されます。これらを参考に、希望する日程とクラスを選択して、画面最下部にある「Continuar」ボタンをクリックすると、個人情報の入力と支払いの画面へと進みます。

レンフェ

▲こちらが次の画面です。選択した席の情報や価格が表示されるので、確認します。

レンフェ

▲スクロールすると、オプション選択の箇所なのか、ボタンが沢山表示されています。

レンフェロゴ静かな車両を選択したい場合は、このロゴのついているチェックボックスをオンにしてください。静かな車両ではなくても基本的にはそこまで騒がしくはありません。

レンフェロゴ … 座席選択オン

座席選択可能なクラスを選択した場合はチェックボックスをオンにして下さい。座席の選択は、支払画面の後に可能です。

その他、障害者向けのフォローの要否や、プロモーションコードの登録、ペットの是非などの選択項目がありますが、ほとんどの日本人の方には関係ないと思われますので、パスします。

右下の「Continuar」をクリック。

個人情報の入力

ここからパスポート番号や氏名、メールアドレスの登録を行い、カード等での支払いへと進みます。

レンフェ

▲いよいよ(3)IDENTIFICACION、個人情報の入力へと進んでいきます。

レンフェ

▲赤枠で囲まれたエリアを入力しなければなりません。

Tipo documento … 身分証明書のタイプ。多くの方がパスポート(Pasaporte)となります。
Documento … そのドキュメントの番号です。
Nombre … 下の名前を入力します。ここは必須項目。
Apellido 1 … 苗字1です。YAMADA や NAKAMURA となるはず。
Apellido 2 … 多くの日本人には関係ありません。無視でOK。
Email、Telefonoはメールと電話番号です。

※スペイン国内であれば、基本的に個人情報(名前など)を乗車時にチェックする事はありません。パスポートの提示も不要です。念のためトラブル等が発生した場合にコピーを持ち歩く程度で問題ないと考えます。メールアドレスに誤りがあると日程メール等々が届きませんので、ココだけは気をつけましょう。

レンフェ

▲「Datos Personales」は英語で言うPersonal Datasなので、個人情報の登録となります。「Correo electronico」はEmailアドレスを、「Prefijo」とは固定電話の事ですが、不要であればブランクでもOK。「Telefono Movil」はモバイル、すなわち携帯電話番号です。全て入力したら、右下の紫の箇所、「Continuar」をクリックして、個人情報の入力は完了。

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支払い

次は(4)Pago、支払いの画面です。クレジットカード、ペイパルのどちらかになります。ポイント(Puntos)もある様ですがここでは割愛。

レンフェ

▲こんな感じで前段までで選択していた旅程と金額が表示されます。なぜか曜日だけ日本語なのは、、、ご愛嬌。

レンフェ

▲スクロールすると今度は決済手段を選択する画面に。Puntosはポイントなので多くの日本の方には関係ありません。クレジットカード(Tarjeta de Credito)か、ペイパル(Paypal)を選択します。

クレジットカードの場合は、カード番号(Numero de Tarjeta)、カード名義(Titulo de Tarjeta)、有効期限(Fecha de caducidad)を入力してゆきます。最後に、CVV/CIDという入力ボックスがありますが、日本のオンラインショップでも見かける3桁または4桁のカード裏面の署名欄右端に記載のあるセキュリティコードを指します。アメックスのみ表面に記載されていますね。

最後に画面最下部にあるConformidad、いわゆる規約に同意しますのチェックボックスをオンにして、購入ボタン(Comprar)をクリック。入力した情報に誤りがなければ、オーソリゼーション(利用可能残高の照会)が行われます。クレジットカードによっては、この後に3Dセキュアの画面が表示されますので、Vpassや楽天、セゾンなど契約されているカードの暗証番号を入力してください。

レンフェ

▲CVVとCIDのサンプルです。

レンフェ

▲購入(Comprar)ボタンをクリックした後の画面です。日本のカード会社に接続・照会している状態。ここでブラウザを閉じてしまったりするとやり直しです。場合によってはカードに2重で課金されてしまう危険がありますので、ネット環境にも注意が必要。

3Dセキュア

▲このパスワード入力画面を3Dセキュアと言います。海外のサイト等でカードを利用した事がある方ならスムーズに行くはず。本人しか知りえないパスワードにより本人認証をします。

レンフェ

▲こちらの画面が表示されれば購入は完了です。

レンフェ

▲右上の紫のボタン、「Imprimir Billetes」というボタンをクリックすると、別ウィンドウでPDFの乗車券が表示されます。これを印刷しておけば乗車可能です。往復の場合は2枚必要ですので注意してください。

iPhoneを持っているならPassBook!!

iPhoneにPassbookというアプリがデフォルトで存在するのをご存知ですか??日本ではまだメジャーではありませんが、このアプリに保存しておけば乗車する際に画面上のバーコードを見せるのみで乗車可能です。リスクはiPhoneをホテルに忘れる・盗難に遭ってしまうと乗車できない点と、電池の残量を常に気にしなければならない点。

Passbookを利用するには、購入後の画面から自分のメールアドレス宛にPassbook情報を送信します。

レンフェ

▲「Recibir sus billetes en el Passbook de su Smartphone」を選択します。

レンフェ

▲「Correo」にメールアドレス、「Nombre」にはアルファベットで名前を入力します。「Viaje de ida」は往路の情報、「Viaje de vuelta」は復路の情報。通常は一緒かと思いますので、両方とも同じ情報を入力すればOK。左下のにある紫の「Recibir e-mail」をクリックすると、スマートフォンに乗車券情報が送信されます。メールの「Descargar」というボタンをクリックすると、自動的にPassbookのアプリにQRコードが保存されます。

パスブック

▲この様なメールが届きます。往復の場合は2通メールが届くので両方を確認する必要があります。

パスブック

▲こんな感じで往復2通分のQRコードが保存されます。

パスブック

▲あとはレンフェの駅でこのQRコードを見せてスキャンしてもらえばOK。電池の残量だけ注意が必要。ちなみにレンフェの車内、ヒジ置きの下に電源が完備されているのでご安心を。

次のページでバルセロナのレンフェの駅、サンツ(Sants)での乗車までの工程を簡単にまとめていますので是非ご一読を。

レンフェに乗車する

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